採録|『ケイコ 目を澄ませて』アフタートーク|北小路隆志
2023/02/24 於:出町座
© 2022 映画「ケイコ 目を澄ませて」製作委員会/COMME DES CINÉMAS
2023年2月24日、三宅唱監督『ケイコ 目を澄ませて』のヒットを記念し行われた、出町座でのアフタートークに北小路隆志(映画評論家/本学映画学科教授)が登壇しました。三宅監督の長編デビュー作である『やくたたず』(2010)や『THE COCKPIT』(2014)、『きみの鳥はうたえる』(2018)といった、三宅監督の過去作品にも言及を重ねたこのトークの模様を採録します。
三宅唱監督特集上映の開催されている今、特集上映とあわせてぜひご覧ください。
採録|『ケイコ 目を澄ませて』アフタートーク vol.1
イントロダクション
採録|『ケイコ 目を澄ませて』アフタートーク vol.2
『やくたたず』に見られる三宅映画の特徴
採録|『ケイコ 目を澄ませて』アフタートーク vol.3
『THE COCKPIT』と『きみの鳥はうたえる』に引き継がれる、三宅映画の特徴
採録|『ケイコ 目を澄ませて』アフタートーク vol.4
『ケイコ 目を澄ませて』における到達と変奏
三宅唱監督特集2023(出町座)
『ケイコ 目を澄ませて』ロングラン御礼企画(2023/04/28-2023/05/25)
三宅唱監督の『ケイコ 目を澄ませて』は2022年度の各映画賞で非常に高い評価を得、多くの観客からの絶大な支持も受けました。出町座では昨年12月の封切りよりロングラン上映中ですが、ご来場のお客さまがいまだ途絶えることがありません。そんな稀有な作品を世に放った三宅唱監督のこれまでの作品を独自の形で上映します。劇場用長編映画として撮られた作品はもちろん、インディペンデント作品、アートプロジェクト企画や地域との連携、ミュージックビデオなどのアーティストとのコラボレーションなど、非常に多角的なフォーマットに柔軟に対応しながら、ひとつひとつが明確なアプローチを持ち、原初的かつ新鮮な映画的魅力に満ちた三宅監督の多様な作品群を、ぜひこの機会にご体験ください。
◉上映プログラム◉
【Aプログラム】『1999』『4』『マイムレッスン』『やくたたず』
【Bプログラム】『スパイの舌』『NAGAHAMA』『密使と番人』
【Cプログラム】『Playback』
【Dプログラム】『きみの鳥はうたえる』
【Eプログラム】『THE COCKPIT』「Goin Back To Zama City」
【Fプログラム】『無言日記2014』『土手』
【Gプログラム】『ワイルドツアー』
【Hプログラム】『無言日記2015』『ROAD MOVIE』
◉トークイベント情報◉
5月3日(水・祝)【Bプログラム】上映後
登壇:三宅唱監督
聞き手:北小路隆志(映画批評家/本学映画学科教授)
関連作品:『ケイコ 目を澄ませて』
不安と勇気は背中あわせ。震える足で前に進む、彼女の瞳に映るもの――。
嘘がつけず愛想笑いが苦手なケイコは、生まれつきの聴覚障害で、両耳とも聞こえない。再開発が進む下町の一角にある小さなボクシングジムで日々鍛錬を重ねる彼女は、プロボクサーとしてリングに立ち続ける。母からは「いつまで続けるつもりなの?」と心配され、言葉にできない想いが心の中に溜まっていく。「一度、お休みしたいです」と書きとめた会長宛ての手紙を出せずにいたある日、ジムが閉鎖されることを知り、ケイコの心が動き出す――。
2022年/日本/99分
出演:岸井ゆきの 三浦誠己 松浦慎一郎 佐藤緋美 中原ナナ 足立智充 清水優 丈太郎 安光隆太郎 渡辺真起子 中村優子 中島ひろ子 仙道敦子 三浦友和
監督:三宅唱
原案:小笠原恵子「負けないで!」(創出版)
脚本:三宅唱、酒井雅秋
製作:狩野隆也、五老剛、小西啓介、古賀俊輔 エグゼクティブプロデューサー:松岡雄浩、飯田雅裕、栗原忠慶
企画・プロデュース:長谷川晴彦 チーフプロデューサー:福嶋更一郎 プロデューサー:加藤優、神保友香、杉本雄介、城内政芳
French Coproducer:Masa Sawada
撮影:月永雄太 照明:藤井勇 録音:川井崇満 美術:井上心平 装飾:渡辺大智 衣裳:篠塚奈美
ヘアメイク:望月志穂美、遠山直美 ボクシング指導:松浦慎一郎 手話指導:堀康子、南瑠霞 手話監修:越智大輔
編集:大川景子 音響効果:大塚智子 助監督:松尾崇 制作担当:大川哲史
製作:「ケイコ 目を澄ませて」製作委員会 制作プロダクション:ザフール 配給:ハピネットファントム・スタジオ
上映情報:出町座にて上映中