鯨波

鯨波


作品ジャンル

映画

作品紹介

お家に閉じこもっている女の子の様子を見に行く遥。
ある日女の子から絵を授かった遥は、その絵を持ち、貴方を探しに行く。
自死した女の子、残された絵。絵が、貴方と遥をつないでいく。
戸の隙間から覗いた世界に飲み込まれた絶望は。生命に傷ついた幼さは。


お知らせ

卒業制作展でのアフタートークを録画配信しています。

川添彩さん『とてつもなく大きな』(監督)
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池添俊さん『愛讃讃』『朝の夢』(監督)
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立脇実季『鯨波』(監督)
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町田愛『鯨波』(主演)


CAST

町田 愛 Ai Machida

1999年生まれ 兵庫県出身

『スロータージャップ』(監督:阪元裕吾)をはじめとした自主映画や舞台、MVなどに多数出演。主な出演作は映画『嵐電』(監督:鈴木卓爾)、MV住めば都ズ「アイドリングボーイ」など。

作品へのメッセージ

この映画を作る過程は、“分かっているはずの事を確かめる”という作業でもあったし、その先の見えない暗闇を手探りで覗きに行く旅でもありました。​

求めていた理想が欲しいのではなく、たとえ歪でも、自ずと産まれてくる形を答えとしたいのです。​

この映画が、そのような流動的な作品となることを願っています。

​上野 詩織 ​Shiori Ueno

東京生まれ(福井育ち)

在学中にフリーランスとして多くの場で役を演じてきた。主な出演作に、『ファミリー☆ウォーズ』

(監督:阪元裕吾)(キングレコード配給

DVD発売中)『街の上で』(監督:今泉力哉)(2021.4.9全国公開)『恋するけだもの』

(監督:白石晃士)などがある。

作品へのメッセージ

「無い」夏の記憶が蘇りますね。わたしたちがどれだけ追い求めても戻らない過去のきらめきと儚さを感じます。町田愛が画を完璧にしている、町田愛の役者としての存在感を見る映画。

監督

​立脇 実季 Miki Tatewaki

1998年生まれ 大阪府出身

俳優としても活動している。主演作品に『散歩する植物』(監督:金子由里奈)『とてつもなく大きな』(監督:川添彩)など。

監督作品に『感覚』(2019)、『共存』(2020)。

作品へのメッセージ

このお話は決して交わるはずのない二人がどこかで繋がっていること、それはへその緒かもしれないしお腹の中で見ていた景色かもしれない、どこかで貴方を感じている二人は同じ場所を、けれども違ったレベルで旅をしています。わたしはずっと困っていますが、美しいものだけを永遠に見れたら幸せなのに、と思います。

SNS


SOTSUTEN 2020

京都芸術大学 映画学科

映画

作品へのコメント

  1. 結局5回見てます。
    とにかく気になる映画でした。
    その度に思うこと、感じることはいろいろあり変化しましたが、何故かこの作品の体感は10分程度でした。30分あるって気づいたのは3回目くらい。
    この感覚は何度見ても変わらない。タルコフスキーの映画みたいな。
    編集と構成が見事なんだと思います。
    そして何度見てもラストのモノクロ、フィルムのシーンは圧巻でした。

  2. 最小限のセリフで観る者を映像の中に溺れさせる…凄い映画だった。初めての感覚で、このチームワークはおそろしいほど…。監督に応える演技力は圧巻だった。ほんと凄いものを観てしまった…。これからのみなさんの活躍が楽しみ。お疲れ様でした。

  3. 立脇監督の映画は、何を考えているかではなく何を感じているかということを、
    自己の内面ではなく外側の世界に求めるように思う。
    その意味では冒険映画なのかもしれない。
    外側の世界はいつも統御の他所にある。
    だからか自然を映す映像は、時々の自然と同じくグロテスクに見える。
    テクノロジーが自然に接近する感覚を、他で感じたためしがない。

  4. 構えないで観始めたら、いい感じの傍観者の視点で、いつの間にか観終えていた。
    これは考える映画ではなく感じる映画だと思う。
    何かを足しても、何かを引いてもこの作品とは別の何かになっていた気がする。
    町田愛さんも上野詩織さんも、ほぼ所作と表情だけ、且つ意図しないことを意図して演技している気がして、立脇実季監督の演出の絶妙さが伺え、今後それぞれがどう表現して行くのかが楽しみ。

  5. 映像を撮るという行為は、この世界に本来存在しないフレームを作り出すことに他ならない。
    本来、自分が見ている視覚をそのまま共有することは肉体という物質がある以上、不可能である。
    その不可能性と、他者と同時に一つのフレームを覗き込む映画鑑賞という行為、その二者間の矛盾無くして映画の魅力は存在しない。

    この作品が映し出すフレームがどれも魅力に溢れ、その内外を行き来する町田愛さんもまた当然の如く魅力的であった。
    三脚でドッシリと構えられ身じろぎもせずにこちらに開かれたフレームを町田愛さんという存在がどこまでも切り拓く様はどこまでも想像の幅を広げる。
    終盤に差し込まれる8mmフィルムでの映像で動き出したフレームはこの作品そのものの躍動を目撃したようで言い表せない感動を覚えた。
    デジタル撮影の際、僕たちはモニターという発光体を見つめているが、8mmカメラのファインダーはレンズを通した時に目にするのは生の透過光であり、そうした有機的な映像によって締め括られるこの作品が、鑑賞後どれだけの時間を経ようとも自分の中で脈々と続いていく感覚がある。
    “視線”という要素が映画の中で如何に力強いかを感じられる映画だった。

    立脇監督の初監督作「感覚」がとても好きで、この作品も好きでした。
    これからも作品を作り続けて欲しいです。
    もっと長い尺で観てみたい気もするけど、そう思えるこの尺が多分適当なのだと思う。

  6. 影と光・・・陰から差す光・・・・・美しすぎる。

  7. 執拗に耳を触るあの片腕が、じわっと別の人物の肉体に見えてきて印象的。カメラを向ける側の接触への渇望と、それを受け入れる被写体、という二者の眼差しのやり取りを目撃してしまったかのような感覚。
    ベンチがある小さな惑星、に見えて、その星の丸みが感じられてよかった。

  8. こちらが太陽に照らされている間、
    月はこちらを見ていた。
    それを知っていたのは、あのキャンバスだけだったのかも。
    揺れる波と黒い鯨には、
    月の視線があちこちへと乱反射していた。

  9. やべーもんをみせられた感覚になった。
    最後のフィルムで記録された5分間が体感としてすごく短く感じた。
    ひとは充実した時間を過ごすと体感では短く感じるらしい。
    夜中に暗闇でひとりでみて、何だか世界でわたしだけが知ってるかのような特別な気持ちになった。
    誰かとみる。というより、こっそりひとりでみたい特別感のある映画だと思った。
    つくってくれた方々、この映画をこの世に生みだしてくれてありがとう。

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