BEYOND

BEYOND

セミの抜け殻立体彫刻/抽象表現画/ポートレート撮影/映像撮影・編集・演出・企画/コンテンポラリーアート/写真/2021年

「怪獣」とは、正体不明の生物、また怪物を指すものである。日本人にとって怪獣とは身近な存在であると言える。怪獣はこの世には現実に存在しておらずイメージの存在である。だがイメージの世界に存在しているからこそ怪獣は恐怖の対象になるとともに魅力を感じる存在となっている。私はそんな怪獣に惹かれ、また魅了された。この怪獣から存在こそ未確認だが常に イメージとして付き纏う物として私は魂の在り方を想像した。 魂が先か、肉体が先かという話がある。魂に肉体が構築されるのか。肉体に魂が引き寄せられるのか。という話だが私は魂が先であると考えている。これにより魂を考えると肉体という概 念が相対的に浮かび上がる。「肉体」とは「魂」の器に過ぎない。ここから私は死体や抜け殻 の存在という魂が抜けた肉体を想像した。抜け殻や死体は単に魂が抜けただけの器であること だけではなく、ある種、魂がそこにあったという魂の軌跡の一部であるという意味もなしている。

高校三年生10月のある日、高校の廊下に落ちているセミの抜け殻を踏み潰した。砕けたセミの 抜け殻を見て私は「もったいない」と感じてしまった。この「もったいない」をなぜ感じたか わからないがこのセミの抜け殻で何か作れるんじゃないか、と当時の私は感じた。そこからセミの抜け殻を集めだした。私の中で作品を作っていく対象となる身近なマテリアルがセミの抜け殻であった。私はセミの抜け殻で怪獣を作っている。魂の器の集合体で作られたイメージの生物は魂のあり方について問うのに最適であると判断した。この作品はセミたちの生涯をかたどる魂のドラマ であり、私の魂の一部を移したものである。

作品のタイトルである「BEYOND」は、「超えて」「その先へ」という意味を持つ。 我々人間の魂の先とはなんなのか。セミの抜け殻をモチーフに問いていく。


3Dプレビュー


プロフィール

湯浅 理玖

Riku Yuasa

P.N.リンク/後藤雄介

1999年5月31日
大阪生まれ大阪育ち
高校からプロダクトデザインを学び始め、大学では映画制作を主に学んでいる。
現在、株式会社muiにて社内唯一の映像スタッフとして在籍。
また、フリーの映像クリエイターとして活動中。

メッセージ

あけましておめでとうございます。湯浅理玖です。
普段何気なく目にするセミの抜け殻。マテリアルとして卒業制作に用いるのは世界中探しても僕が初めてではないでしょうか。映画学科にはいったのに映画を作らないの?という意見を多くいただくことがありますが、学科に縛られない制作をしてもいいのが芸術大学だと、僕は感じています。4 年間の集大成とも言える作品ですが、卒展にて楽しんでいただければ幸いです。


クレジット

抜け殻協力

抜け殻収集協力(順不同)

中村 誠・水上 竜士・鈴木 卓爾・武田 佳穂・宇山 月紀乃・駱 正翔・秋山 光 ・岸田 怜子・いくみン・もっちゃん・村松 舞弥・浅田 篤人・世継 大暉・岩橋 優花・奥谷 俊矢・伊藤 陽香・浅田 優月・庄司 雪乃・川口 源太・永光 未来・高木 果琳・高木 美由紀

湯浅家・小川家

抜け殻制作協力

世継 大輝・中島 志伸・石川 日菜・利倉 圭悟・中山 寧々・浅田 優月・きのぴー・干物 鳴・栗山 直樹・金山 亜里咲・宮坂 裕香・水澤 慶太・中林 空

3D制作協力

浅田 優月・田村 優一朗・和田 敦

特別協力(順不同)

鈴木 歓・木田 紀生・木原 考晃・西垣 聡美・鈴田 琴乃・池田 紗月・川波 知弘

hitoma workshop

京都芸術大学 映画学科ラボ
京都芸術大学 映画学科研究室

武蔵野美術大学 芸術文化学科 杉浦幸子

日時

2022年2月5日〜2月13日

場所

〒606-8242
京都市左京区田中高原町25 京都芸術大学 高原校舎 Aスタジオ


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