偲ばれる記憶

偲ばれる記憶

あらすじ

大学4年生の夏休み、母の提案から祖父の銭湯で働くことになった佐藤平美。その銭湯に残る廃れた塀に触れると見たことのない記憶が流れ込む。その記憶は誰のものなのか、その記憶はなぜ平美の元にきたのか、戦時中の過去と今を繋ぐひと夏の物語。


企画意図

私自身戦争というものについて本当に無知だった。元々、授業やほんの少しの映画などの知識で戦争というものの事実を知った気でいた。そんな中、母が広島の原爆資料館に行ったと聞いて、大阪にも戦争に関する資料館があるのか気になり、調べてみたところ、ピースおおさかにたどり着いた。ピースおおさかに行き、初めて大阪大空襲が8回もあったことを知った。大阪に20年住んでて、戦争の授業も受けたのに“初めて”知った。
そこで初めて、私は昔の日本について、大阪について何も知らないと気づいた。何も知らないのに知った気でいることが恥ずかしいと感じた。
また、私が何も知らないということは私と同世代、または私よりも下の世代は、同じく何も知らないのではと考えるようになった。
詳しく知れる機会も少なければ、興味をそそるコンテンツ(TVで放送する戦争ものの映画、図書室に置いている戦争に関する書籍)などもコンプライアンスの関係上で減ってきている、知りたいと思えるきっかけが減っていることにも気づいた。
そこで私は脚本を書くことを決めた。映画学科に入り、元々演者がやりたかった私を一番魅了してくれたのは脚本だったからだ。自分の手で新たな世界を生み出せる、そして、読んでくれた方が興味がわきやすく、よりその世界に入り込める、そんな物語の力を信じたいと思ったのだ。この脚本を読んでくれた人に昔の戦争について知る、また、今の日本ではないどこかの国で行われている戦争を考えるきっかけになりたい。
この脚本を書く過程の取材や、資料集めなどでもっと昔の日本について、大阪について、それらを踏まえ、今の世界情勢を知ること、そこから脚本を書くという全ての工程が私の卒業制作だ。


脚本 岩野裕美


作品情報

ジャンル|ヒューマンドラマ、歴史、ファンタジー

 ページ数|58ページ

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