ⅱ人がいた街

ⅱ人がいた街

あらすじ

就活に失敗続きの大学生ハヤタは、電車で居眠りをしてしまい駅で降りる。そんな夜の街で、三年前に家を出て行った義姉・フジ子が立ちんぼをしている場面に出会う。再会した二人は、今まで明かせなかった本音を語り合いながら、夜の街を歩き続ける。


作品概要

売春⾏為の⼀つである「⽴ちんぼ」。まだ世間⼀般的には知られておらず、警察も動いていないことが多い。元々はアジア系の外国⼈が始めたものが、若者に広まり、現在に⾄る。⾵俗やデリヘルとは違い、完全⾃⼰責任であるが店に⽐べると半額ほどの値段で性⾏為ができる。やっている理由は様々で、多くはホストや推しにつぎ込むための資⾦として「⽴ちんぼ」をしているものが多い。しかし今回の企画で取り上げた私の⾼校からの友⼈が「⽴ちんぼ」をする理由は⽣活が苦しく、好きなことができないからである。アルバイトはしているが、バイト代だけでは学費を払うのが精⼀杯で、今よりも勤務時間を増やすと、学業や体調にも⽀障が出てしまう。しかし、みんなのようにおしゃれがしたい。美味しいご飯を⾷べたい。⽣きたい。そういった思いから⼿っ取り早く稼げる「⽴ちんぼ」という⾏為に⼿を染めてしまった。私は「⽴ちんぼ」というものを知っていたが、そこまで重⼤なことだとは思っていなかった。それは私⾃⾝が⼥性の⼼のうちがわからない⼈間だからである。同情はしているように⾒えてもそれは⼝で⾔っているだけで、何も感じていない。だから⼥性が体を売る売春を知っても「⾃⼰責任」や「⾃業⾃得」などと考えていました。しかしそれは⾃分とは関係のない⼈たちが⾏なっていることが前提となる。今回の友⼈のケースのように⾃分の⾝近にいる⼈物が遊びや娯楽のために⾏なっている売春ではなく、⽣活をするため、⽣きるために体を売ってお⾦を稼いでいると知って、私は何も⾔えませんでした。お得意の「何とかなる」や「別の道がある」も⾔えませんでした。とても他⼈事とは思えなくて、今隣にいる友⼈が考えて考えた末の結果を「何とかなる」なんて簡単なことで解決して欲しくなかったんだと思います。そこで私は友⼈と⾃分のように数年ぶりの再会だ「⽴ちんぼ」だった⾃分の体験談を映画にしようと思いました。⽣きるための売春を簡単に許したくない⼼と、売春をしなければ⽣きていけない⼥性への理解をこの作品で感じ、同じ境遇にいる⼈たちへの理解を⽰そうと思いました。


制作者

制作者 久保護


作品情報

ジャンル:ドラマ
字数:15979字

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